先日、戸塚DXer's サークル(TDXC)のオンライン・コンベンションが実施された。今年は3回目となります。第一回目は、参加者が茅ヶ崎に集合し、BBQ等を楽しんだあと、実際に会議場で発表を行い、その後は柳島キャンプ場で中波DXペディションを楽しんだのですが、第2回目、そして今回は、コロナ禍ゆえ、オンライン参加がメインとなってしまいました。私はオンラインで参加させていただき、デルタループアンテナアレイの設計と運用というタイトルで40分程プレゼンをさせていただきました。その他のメンバーからも大変興味深い内容のプレゼン発表があり、実にTDXCの活動は「今の追求」をしているなあと感心しているところです。私の発表については、今年8月に発行予定のTDXCの年誌Propagation 第10号により詳細にまとめたものを発表予定ですので、ご興味がある方はご覧になっていただければと思います。
さて、TDXCメンバーとオンラインで飲みながら話をしていると、アマチュア無線やBCLの屋外での活動が話題になり、最近ブームになっているカーボンロッドアンテナの話題も提供され、わいわいと盛り上がりました。私も昨年くらいから、コロナ禍で屋外に出ることができないストレスもあってか、ノイズの少ない森や原っぱで自作のアンテナ等を張って、お弁当や昼ビール(昼ビー)でもしながら、SDR等を使って中波、短波、FMを受信してみたいなあと思うようになりました。もともと中波DXpedtionで大自然の中での受信がもともと好きでしたし、アマチュア無線の世界でも山の上からのオンエアであるSOTA(Summits On The Air)や、公園からのオンエアPOTA(Parks On The Air)が行われており、Youtube等でその様子を見るにつけ、なかなかいいものだなあと思うようになったことも理由になります。
特に言葉にこだわるつもりはないのですが、BCL(BroadCasting Listening)から、屋外に飛び出ての受信ということで、FRL(Field Radio Listening)あるいは、だいぶ前に、Filed Listening という言葉から受ける語感については、カナダ人の友人に聞いてみたところ、「そうだね、まず頭に浮かんだのは、誰かが科学的な研究のために街から離れた屋外に何かを聞きに行くというイメージだね。」ということだったので、FRL(Field Radio Listening )という言葉は結構いい感じなのかもしれないなと思っているところです。
屋外で受信するわけですから、他人の目も気になるところ。なるべくおしゃれに、かつ邪魔にならないように、さらには「何をやっているんですか?」と聞かれた時にはきちんと面白く説明できるようにもなりたいものです。また現場に持ち込む機材、使用する機材やアクセサリーもこだわりの一品が生まれてくるような予感もします。(自作もできますしね)ここは今後研究していきたいと思っています。
さて、私は神奈川に住んでいるのですが、じゃあどこに行って聞こうか?ということになります。中波であれば、海岸近くや海に面した岬となりますがが、FMであればできるだけ見通しがあるところが良いことになります。日本国内の標高が高いところをさっと確認できるツールはないかと探していたところ、国土地理院が地理院地図(電子国土Web)でそれが簡単に確認できることを知りました。このツール恐るべしで、3D表示に出来たり、自分で標高の色分けが出来たり、ルートの断面図が描けたりと、かなり便利なツールです。これが無料で使えるなんて素敵過ぎます。
ちょっと3Dで標高地図(色分け)を作ってみたのがこれです。ものの数分で出来てしまいます。(凡例は別画像を合成しました)これが無料でかつオンラインで作れちゃうんだからなあ!
国土地理院の電子国土Webで描画した例 |
こうやって見てみますと、関東平野をずらっと眺めたければ、三浦半島の山の上、あるいは茨城の筑波山は、アマチュア無線等の移動運用先で有名だけあって、良いロケーションだなあと感じます。もちろんもっと高い山に登るのも”あり”ですが、お気楽・手軽に行ける場所をまずは探してみたいなと思っています。