Total Pageviews

Wednesday, January 5, 2022

趣味としてのBCLを自分なりに俯瞰してみる

 日頃、こんなことは考えていなかったのですが、年末年始休暇が少し長くとれたこともあり、ぼんやり考えてみました。ただぼんやりしているだけでは、明確化できないので、オンラインのマインドマップ作成ツール”mind meister"を使って自分なりに俯瞰を試みてみました。上手く分類できないところや、分類の粒度のレベルがあっていないところもあろうかと思いますが、あえて載せてみます(クリックすると大きくなります)。まあ、今後もBCL(BroadCasting Listener)を趣味として味わっていこうと思っているので、ここで一旦、自分の趣味としてのBCLでやっていることをの棚卸しをして俯瞰してみようというわけです。


自分なりに作って眺めてみると、BCLの世界は基本的には昔から変わっていないと感じています。ただインターネットが台頭し、情報の伝わり方、交流の仕方、そして放送番組の伝わり方に大きく影響があったのは周知の事実です。

色で塗りつぶしている部分は、私が興味を強く持っている部分です。こうしてみると私は、放送番組を楽しむというより、アクティビティは別として、DX局の受信(検出)、電波伝搬の検討、そして、それを実現するためのハードウェア(アンテナ、受信機、関連機器の特に自作の部分)の分野に興味を持っているBCLということになります。まあ日本国内では超・超ニッチな世界だと思います。

しかし、全世界を対象とすると、同様な志向をもっていらっしゃる方々は大勢います。当然日本語だけではコミュニケーションできないケースがほとんどですが、現在は工夫さえすればコミュニケーションの障壁は相当に低くなっていると思います。

またこのマップに描いてはみたものの、すでに今となっては、ほとんどどなたもやっていない分野(廃れてしまった分野)もあろうかと思います。また私にとっては全く興味がない分野もあります。(※やることを否定しているわけではないので念の為。)

また、先に基本的には昔から変わっていないと感じているとは書いたものの、BCLの世界も細かい部分で分岐が多くなっています。(必ずしも上のマップには書ききれていません)インターネットの普及で同じテーマであっても、その内側での、興味の対象・レベルのさらなる細分化、深化は趣味の世界では加速しました。BCLも同様だと思います。

もはやBCLを一括(ひとくくり)に扱うのには対象が広がりすぎた(一つのテーマもさらに細分化された)感があります。一括に捉えるのはなかなか難しいのではないかと思っているところです。

つまり、BCLをやっていますとなっても、お互いに全く趣向が合わないというケースも出てくると思います。しかしそこで泣き別れになるのではなく、お互いにお互いの好きなことを認めて耳を傾けて次に発展させるチャンスを待つくらいの余裕のある心は持ちたいものです。

また、「自分がBCLにどんなことを求めているのか?、何が楽しいのか?」をきちんと伝えるという術(すべ)は持っていて損はしないと思います。ただ「やろうよ、やろうよ。楽しいよ。」では、特に新しく興味を持った人には伝わらないと思っています。

私がこの趣味に求めている「根本」はなんなんだろうと自問した時に、出てきた言葉は「非日常性(意外性)」です。苦労の末、「おっ」と驚くような非日常を電波伝搬の不思議な世界の中で経験・体験をすることで自分の頭の中の日頃のモヤモヤがリセットされるような感覚を、大自然の中でのDXペディションに出かける度に感じます。自分を取り戻すという感覚でしょうか。私にとってBCLという趣味はその「非日常性」を味わせてくれる趣味の「一つ」となっています。また感覚的には、海釣りで珍しい魚を釣り上げる感覚に似ていると思っています。

長々駄文を書いてしましました。

皆さんにとってBCLとは何でしょうか? どうしてBCLという趣味を楽しんでいらっしゃるのですか?

今年もよろしくお願いします。

3 comments:

Naka said...

峯さん
気付くのが遅くなり亀レスですがコメントを。
「趣味としてのBCLを俯瞰する」とは、なかなか面白ぴ遊びですね。
そして興味関心の分野は、概ね一致しています。
私がこれに付け加えるとしたら、「BCL史研究」みたいなものがあるでしょうか。
特に70年代から80年代初頭に掛けての日本のBCLブーム時の裏話に興味があるようです。・
PROPAGATIONでも「B連」とか「ミズホ通信」とかを扱いましたし、
また「OM探訪」を連載しているのもその一端のように思います。
なのでH親分が忙しくて出来なくても、私があの「BCLスパルタ教室」について調べたくて仕方がありません(笑)。

Fumiaki MINEMATSU said...

中さん、コメントありがとうございました。BCL史、いいですね。私も興味があります。もともとBCL
は、どこかの家電メーカーが流行を作り出したという噂を聞いたことがあります。またなぜBCLが
衰退したのかについてもいろいろ思うところはあります。これまでも言われているとおり、オーディオ
とアマチュア無線、その他の趣味に当時移ってしまった人たちは多かったように思います。私もその
一人でした。裏話的な部分、ぜひ探求されてください。BCLスパルタ教室についての調査は、コロナの
影響で延期になってしまっていますが、ぜひ当時の小学館の「小学◯年生」を調べて追跡したいですね(笑)
また、これもなかなか今となっては非常に困難な様子ですがSexy Allnightの制作秘話、誕生秘話等
についても知りたいなと思っているところです(爆)引き続きよろしくお願いします。

Naka said...

峯さん、ご返信有難うございます。中波DXとその受信のためのハードウェアに対する関心については、言うまでもありません。ただこの分野については峯さん含め先人の皆さんが優れた研究成果とノウハウを残して下さっているので、私はその後をついて行こうと思います。
その意味においては、BCL史はあまり人が手掛けていないフィールドかも知れません。実にニッチですしマニアック。そして表の歴史はかなりクリアになっていますが、裏の歴史は根気を入れて調べないと判明しなさそうです。何しろブームから既に半世紀近くが経過しており、この時間の経過が壁として立ちはだかりそうです。仰る通り「Sexy all night」誕生秘話(笑)、「BCLスパルタ教室」はもとより、一瞬だけ存在して消えたガレージメーカーの来し方行く末(BCL-1を販売していた「KENTEC」とか)、謎の団体「日本リスナーズ協会」、ラジオたんぱとKZOOが特別放送を実施した経緯など、調べてみたいテーマは結構あります。B連の時もそうでしたが、調べることにはミステリーを解き明かす、そうした類の面白さを感じます。最近そうした事情をご存じかも知れない方がおられることを知り、アプローチするルートも見つかりました。その方が全て事情をご存じなくても、ご存じの方に行きつけるかも知れません。ちょっとチャレンジしようかと思っています。
スミマセン、オリジナルのトピックからズレてしまいました(笑)。