Total Pageviews

Thursday, January 24, 2019

Comparison of WBZ News Radio-1030 reception at two different reception points in Japan.

日本の2つの異なる受信点における WBZ News Radio 1030kHz の受信比較

    Last November, we(Siesta-san, Shinzo-san, Futo-san and I) could achieve in receiving U.S. east-coast MW radio stations at the reception point of eastern Hokkaido. One of them was WBZ News Radio on 1030kHz at 50kW in Boston, Massachusetts.  On the other hand, one of Japanese MW DXers, LFT-san (His nickname) coincidentally conducted a mini DX-pedition at Hirai coast in Ibaraki at the same time and same day .and he noticed that he could receive WBZ News Radio too.  I contacted him, and we shared each Perseus reception data files.  Thanks to his cooperation, I can compare the receptions of WBZ between two different reception points, eastern Hokkaido and Hirai coast.

  昨年の11月に私達(シエスタさん、しんぞうさん、太さんと私)は道東にてアメリカ東海岸の中波局の受信に成功したことは既にこのブログにてお伝えしましたが、そのうちの1局、マサチューセッツ州ボストンのWBZ News Radio 1030kHzを偶然にも、同日、同時間にLFTさんが茨城の平井海岸でおこなったDXペディションで受信されていらっしゃいました。LFTさんにさっそくコンタクトさせていただき、お互いの受信ファイル(ペルセウスSDRの記録ファイル)をシェアさせてもらうことができました。LFTさんのご協力のおかげで、ここでは、道東と平井海岸におけるWBZ-1030の受信結果の比較をおこなうことができる運びとなりました。LFTさんのご協力に感謝いたします。

   In terms of propagation distance,  the reception point of Hirai coast is about 1000km longer than that of eastern Hokkaido.

伝搬距離では、平井海岸のほうが、道東のそれよりも約1000㎞長い距離になっています。

Propagation path among WBZ and two reception points in Japan
   I logged the reception power of the carrier of WBZ(1030kHz) for two different reception points for the same period by Perseus software.  The data sampling period is not so precise due to the Perseus poor spec. The sampling period is about 100 msec. I tried to synchronise the logging reception power data very carefully as possible as I could. I switched off AGC when I was logging the data.
 
ペルセウスの機能を使って、WBZのキャリア(搬送波 1030kHz)の受信電力をロギングしてみました。ロギング中はAGCはオフにしてあります。ペルセウスのデータサンプリング間隔は100msecに設定しましたが、意外と精度は悪かったです、おおよそ100msecだと思ってください。二つの受信地点のロギングデータは出来る限り同期させてみました。

   Figure 1 shows each reception power of the carrier of WBZ-1030kHz. The reception power of eastern Hokkaido is about 13dB larger than that of Hirai coast.
I will try to study the reason for the difference later on this blog. Please note that LFT san used a single 18 m K9AY antenna that directed to the east and we used 40m D-Kaz antenna that directed to the north-northeast.  LFT san and we didn't use pre-amplifiers at that time.

 図1は、それぞれの受信点でのWBZ-1030kHzのキャリア(搬送波)の受信電力の時間変化をプロットしたものです。オレンジ色が道東、青色が平井海岸のものとなります。道東の受信電力の方が平均して約13dB高い結果となりました。この差が生じた原因については、今後このブログで検証する予定です。受信アンテナとしては、LFT さんは底辺が18mのシングルK9AY、私達は底辺が40mのD-Kaz(TDDF)アンテナを使用しました。またLFTさんも私達もWBZ受信時は、プリアンプは使っていません。

   From figure 1 each graph (orange for eastern Hokkaido and blue for Hirai coast) looks similar. It is considered that we caught the signal from WBZ with the same direction even though there is about 1000km distance difference between the paths. However, on the other hand, the fading of Hirai coast looks deeper and faster than that of eastern Hokkaido.

 図1から二つのグラフは形が似ていることがわかります。このことから、1000㎞程の伝搬距離の差はありますが、道東からも平井海岸からもほぼ同じ方向から伝搬してくるWBZの電波を受信していると考えることができます。しかしながら、その一方で、平井海岸での受信電力のグラフを見ると、道東のそれと比較してより深く速いフェーディングが発生していることもわかります。

Figure 1 Reception power comparison between eastern Hokkaido and Hirai coast

  Following video shows the received spectrums of WBZ-1030kHz at eastern Hokkaido (Left) and Hirai coast (Right). AGC is off during the recording. These two videos are almost synchronized. As mentioned in Figure 1, the fluctuation of the spectrum of WBZ-1030 received at Hirai coast is deeper and faster compared to that of eastern Hokkaido.

 次に示す2つの動画は、道東と平井海岸で受信されたWBZ-1030kHzのキャリア(搬送波)のスペクトルの時間変化を表したものです。スペクトル記録中はAGCはOFFにしてあります。左側が道東、右側が平井海岸で受信されたWBZのキャリアスペクトルとなります。図1の説明でも触れましたが、キャリアの変動は平井海岸の方がより深く、速いことがこの動画からもわかります。(開始15秒過ぎからが顕著にわかります。)


2 comments:

LFT@鹿嶋 said...

こんばんは、その節はありがとうございました。
わけあってシェアしていただいた北海道ぺディの記録ファイルを聞いています。
そこで発見が、もうすでにご存知でしたらスルーしてください。

まず、実はバンド内は全然聞いてないのですが元アマチュアとしては一度もオンエアせずに終わった
160mのCWはどれくらい聞こえるのかやってみました。(14:00の分だけです、他は多すぎていつ終わるか(笑))
南米はCX6VMのみ、カリブがZF9CW、PJ2T、PJ3T、NP2J、PJ4K、TI7W、カナダ東海岸VY2TT(プリンスエドワード島)
米国奥の方はK3LR、K3UL、AG4W、NR5M、N5DG、K5TR、WB8TDG、K9BGL、NV9L、W9RE他です。
CX6VMは南米入感のパイロット局ですね。
こうなったらカリブも入感していそうな予感が有るのですが、僕の耳ではあきらめます。
勿論この時間JAからのコールは皆無です。
ロケなのか時間が早いので聞いていないのか分かりませんが、JAのビバレージ野朗なら聞こえれば必ずコールするはずなんですが?どうなっているのでしょう。
関係ないですが1750kHzにHBCのお化けがいますね。僕のでは1782kHzに594*3が(汗)。
-・・・-
で本題なんですが1860kHzにARRL Audio News via WA0RCR のAM放送が受信できました。
16時の分が一番クリアに聞こえます。
これは全く知らなかった物で初めて聞いた次第です、ミズーリからで出力は不明ですが良く聞こえています。
珍しい物が聞けて大満足です、ありがとうございました。
とにかく普段聞いている僕のモビ場とは異次元の世界です。

Fumiaki MINEMATSU said...

LFTさん、丁寧なコメントどうもありがとうございます。ブログにコメントをいただくと、メールで通知されるはずなのですが、時々通知が来ない場合があって、気がつくのが遅れました。申し訳ありません。

さて、160mbの情報どうもありがとうございます。私はCWはもう忘れてしまっていて、全く駄目です。東海岸、カリブ方面もオープンしていたようすですね。しかも14時台から! 中波でもチャンスはあるのかもしれませんが、いかんせん、北米西海岸局の混信をどうくぐり抜けるか?が課題になるように思います。実は11月25日のWBZをキャッチした日は、わざとアンテナをより北寄りに向けています。西海岸方面を切るためです。これが功をなしたのではと私達は考えています。

ただ、160mbは、中波に一番近いとはいえ、短波帯の様相を呈してくるので、電波伝搬についても中波のそれとは違ってくるのかもしれません。この辺は、次のシーズンに向けての研究・予習課題ですね。(笑)


1860kHzのARRLのThe Gateway 160 Meter Radio NewsはWA0RCRが送信しているものですね。私は知りませんでした
貴重な情報感謝します。ネットで検索してみたところ、http://wa0rcr.mbohnhoffinc.com/ がありました。
このページによると、378Wで送信されているみたいです。しかし良く届いていますね。早速メールでVern Jacksonさんに受信レポートを送ってみようと思います。

私は、今回のペディションでは、MW DXはノイズレスな環境がとても重要だなと痛感した次第です。
今後共よろしくお願いします。

FB DX!