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Monday, June 10, 2019

【劇場版】あしたのジョー1,2のOPとEDソング

 ニコニコ動画で見つけて、思わず見入ってしまいました。劇場版あしたのジョーは中学校2年生の時に佐賀の古びた映画館で見たのを憶えています。座ったイスはなんとプラスチックのベンチでした。冒頭のシーン、さちはとても可愛いですね。ジョーが「俺かい?名乗る程のもんじゃねぇが、丈、矢吹丈!」と決めるあたり、素直にカッコいいと思います。劇場版あしたのジョー2は、当時テレビで見ていたこともあって映画館には足を運ばなかったと思います、白木葉子の声優が檀ふみに変わっていますが、声的には檀ふみも悪くないですね。ただ、ドラマとしては、やはりテレビシリーズ47話をじっくり見るのことをお勧めします。


   劇場版あしたのジョーのエンディングソングも、曲名はわかりませんが、今風でない硬派な雰囲気を醸し出していますね。なんだか平成の30年ですっかり忘れ去られた世界が、あしたのジョーの世界にはしっかり残っているように思います。

Sunday, June 9, 2019

Preliminary study on Shared Apex Loop antenna for MW DXing (9)

中波DX用のSALアンテナの予備検討(9)
-43材のトロイダルコアで作ったRFトランスの伝送ロス測定-


 なかなか検討する時間が取れないのですが、この週末は、43材のFT-50-43のトロイダルコアを用いて、RFトランス(インピーダンス比1:1)を1個作って伝送ロスを測定してみました。青白2本の0.51 mmのETFE線(ラッピング線)を撚って1cm当たり5個の撚りとなる線を作り、FT-50-43のトロイダルコアに11回巻きました。さすがに常時かけているメガネだけでは苦しく、ヤフオクで安価で落札したハズキルーぺ(1.6倍)が活躍しました。

Fig.1  実験基板


 標準信号発生器(KIKUSI KSG-4300)から100kHz~10MHzの1dBmの正弦波を入力し、入力信号(50Ωの出力インピーダンスを持つ標準信号発生器の出力レベル)に対する出力信号のロスを測定しました。標準信号発生器は残念ながら無視できない若干のレベル変動があるため、事前に出力をオシロスコープ(Tektronix 2455B)で測定しておき、RFトランスの出力を50Ω終端で測定しました。

 測定結果を以下に示します。周波数500kHz~1700kHzではロスは0.2dB以下となりました。ロス1dB以下の範囲は160kHz~10MHzであり、長、中波帯での利用では全く問題なさそうです。低域のロスをさらに小さくするには、巻き数を増やす必要がありそうです。

Fig.2 伝送ロスの測定結果

  SALアンテナの給電用として使うことは可能だと判断しました。ただ、トランスの1次側、2次側とも、巻き始めの線はきちんと把握しておく必要があります。(続く)


ラジオフチューズ84.7MHzで ザ・シグナルという3分間番組がスタート

 6月8日(土)に府中市のコミュニティFM局、ラジオフチューズ(84.7MHz 10W)にてザ・シグナルという電波について語る3分間番組がスタートしたようです。電波について電波に乗せて語る...というのがこの番組の狙いのようです。こういった無線通信について語る番組はFM西東京(84.2MHz 20W)のQRLが有名ですが、この番組も長く続くことを期待したいと思います。

  番組 ザ・シグナル
  番組開始時刻 午前5時34分から3分
  パーソナリティ ガイザー(先日一緒に茅ヶ崎ペディしたSさんかな?)

 第一回目の放送では、Eスポについて紹介していました。丁寧な説明をされていたと思います。ただ、午前5時34分開始というのは、聴取者接触の点からするとどうかなあと思いました。できることならポッドキャストでも聞けるようになると聴取者接触率が上がると思いました。これまでに無い違った視点でラジオ聴取、電波の不思議さを伝えていって欲しいと思います。









Monday, June 3, 2019

竹内まりや(Mariya Takeuchi )Plastic Love


 竹内まりやのPlastic Loveは昨年から海外でもYoutube等で聞かれることが増えているようです。これ1984年にリリースされた曲なので、もう35年も前になるんですよね。弾むような日本語がとても心地よく、今日は何度も聴いてしまいました。カッコいい! 旦那様の山下達郎テイストがふんだんに入っている曲ですね。日本語を上手にリズムに乗せるところ流石に職人技だと思います。




こちらは、2019年リリースの新解釈バージョン。



Preliminary study on Shared Apex Loop antenna for MW DXing (8)

    中波DX用のSALアンテナの予備検討(8)

           給電用RFトランス用トロイダルコアの調査
            (2019.06.16 誤記訂正と追記しました)

 SALアンテナのオリジナル文献では、給電点にはLinradのフェライトビーズLFB095051-000の6直連結(6個直列に並べたもの)を使用しています。ただこのフェライトビーズはそもそもRFC(RFチョーク)用に作られたものなので、コイル用に適用するとインピーダンスの抵抗成分が大きく現れます。そうなるとRFトランスとして利用する場合に、伝送効率が悪くなることが想定されます。2019.6.16追記:これは鉄損と励磁リアクタンスの並列接続から生成されるインピーダンスのリアルパートであり、フェライトのQ値(tanδの逆数)が十分大きければRFトランスの場合、気にしなくても良さそうです。別途検討した結果をブログにアップします。)伝送したいエネルギーが抵抗成分で熱として消費されてしまうためです。一方中波帯で使えるフェライトには43材と呼ばれるものがあり、秋葉原の千石電商等で安く購入することが可能です。こちらはインピーダンスの抵抗成分は小さいことが期待できます。
Fig.1 使用したフェライト

 今回、LFB095051-000はMouserでアメリカ(アラスカ)経由で購入、トロイダルコアのFT-50-43は千石電商で購入し、SALアンテナのオリジナル文献にあるLFB095051-000の6連結かつ巻き数1回のコイルと、今回購入したFT-50-43を1個かつ11回巻きのコイルを作成し、両者のインピーダンス特性とインダクタンスを測定してみました。FT-50-43を11回巻きとしたのは、周波数500[kHz]付近のインダクタンスがLFB095051-000の6連結とほぼ同じだったからです。測定器としては MFJ-259Cを使用しました。


Fig.2 MFJ-259によるインピーダンス測定

 測定結果を以下に示します。予想どおり、LFB095051-000のほうは、抵抗成分が大きく、リアクタンス成分も飽和する傾向にあります。つまりインダクタンスは周波数が大きくなると下がっているわけです。それに対して、FT-50-43のほうは、抵抗成分は小さく、リアクタンス成分は周波数にだいたい比例して大きくなっていることがわかります。つまり、インダクタンスはほぼ一定です。SALアンテナでは、給電位置を容易に変更できるよう、LFB095051-000を使ったRFトランスを給電点に構築していますが、RFトランスとして利用するには、FT-50-43のほうが良さそうです。ただし、FT-50-43の場合は、容易に給電点をスライドさせて移動させるといったような使い方は難しいかもしれません。
Fig.3 使用したフェライトのインピーダンス測定結果

Fig.4 それぞれのフェライトのインダクタンス-周波数特性

 今回はここまでとします。次回は、巻き数比1:1のRFトランスを実際に試作し、伝送ロス等を測定してみようと思います。(続く)

Saturday, June 1, 2019

Tomorrow's Joe あしたのジョー

 アマゾンプライムであしたのジョー2を見ています。毎日仕事から帰宅後に、2話程度続けて見るのですが、ストーリーは大方憶えているくせに、見入ってしまう自分がいます。あしたのジョー2は1981年のオンエアですから、当時自分は16歳。高校生だったわけです。そして38年後の今、改めて見直してみると、当時とはまた別の視点でこのアニメを見ている自分に気がつきました。


 当時はまだ手書きのセル画だったと思われますが、なんだろう、一枚一枚の絵に宿る気迫、コマ割りのすばらしさ、シーンチェンジの仕方等、一級の映画を観ているような気分になります。アニメの色彩も、昨今のアニメのような蛍光色っぽい色ではない落ちついた色彩なのも好感が持てます。

 このシリーズでは、ジョーは力石の死のショックから、リングジョーで相手の顔にパンチを繰り出すことが出来ずに、嘔吐までする苦しみが何話にも渡ってしつこい程描かれます。そしてジョーがそこから立ち直っていく様子を克明に描いています。自分は一介のサラリーマンエンジニアですが、仕事やプライベートで辛いことがあると、すぐにへこたれがちになっていたところ、ジョーの立ち上がる様子を見て、何か勇気づけられているのです。そして、ジョーと彼を取り囲む人間達の中に、何か平成の時代に無くなってしまった懐かしさと、羨ましさを憶えるのです。高校生の頃は、白木ボクシングジムの白木葉子はあまり好きなタイプではありませんでしたが、53歳の今の自分には、逆に「美人だなぁ」と思ったりもしています(笑)素敵な女性です。

 ジョーのように何度も立ち上がることは現実にはあり得ないことかもしれませんが、それでも、「立ち上がれるかもしない。明日のために。」と信じる気持ち、勇気をこのアニメを見る者に与えてくれる作品のように思います。名作です。


 さて、先に、ジョーとジョーをを取り囲む人間達の中に感じる、羨ましさ...と書きましたが、それは一体何だろうと思ったわけです。社会学者の宮台真司先生の子育て指南書「ウンコのおじさん」という本の中に、こんなことが書かれています。

 「僕たちの本体は、法の外にあります。法の外でのシンクロが仲間かどうかを示してくれます。仲間を守るために法を守り、破ります。仲間が目的で、法が手段です。いまは、法に従うだけで仲間を忘れて生きられる(と思える)ようになりました。でも....(省略)昭和までは違いました。」(宮台真司他著 子育て指南書 ウンコのおじさんP.122より抜粋)

 昨今はとにかく、決まり、決まりの一点張りで、組織同士でもとにかく決まりを作って、作ったら、その決まりが浸透するか、していないかについてはお構いなく、「決まりを守ってくれないと困るのですが、何か?」的な(冷たい)対応をされてしまいます。正直息が詰まりそうです。(僕だけでしょうか。)幸せに生きることが目的で、そうするために決まりが手段としてあるはずですが、決まりを作ることが目的になってしまって、生きることが決まりに支配されっぱなしになっている気がします。

 ジョーの時代(昭和)には、コンプライアンスなんて単語はありませんでした。ほどほどに法を守り、ほどほどに法を破る、その均衡状態がほどよい加減だったように僕には感じられます。その均衡状態を肌感覚でわかっていた時代が、昭和だったのかもしれません。実際、泪橋の子供達がたばこを口にくわえるシーン(あとで団平親父にひっぱたかれますが)や自転車を二人乗りするシーン等も出てきます。パチンコ店にジョーを慕う未成年者の子供達が入っているシーンもある。平成、令和の時代では、とんでもないこと,
即アウトのように捉えられてしまうかもしれませんが、本当にとんでもないことでしょうか。と敢えて言ってみたくもなります。

 昨今の仲間意識。損得勘定に支配された見せかけの仲間意識とでも言いましょうか。全てではないにしろ、私自身の中にもいくつか見いだすことができます。カーロスを思うジョー、マンモス西の面倒を見るジョーを見ていると自分の中にある見せかけの仲間意識みたいなものが恥ずかしく思えてくるのです。

 それから、自分は最近どのくらい「本気」に取り組んだ物事があるのか?と自問自答した時、損得勘定だけで判断している自分がいたりもするのです。それをあたかも「本気」でやっているかのようなふりをしてその場しのぎをする。しかしジョーは違います。あくまでもピュアに、紀ちゃんに「ついていく自信がない」と言わせる程、本気でボクシングをしています。その本気さがガツンと伝わってきます。所詮アニメの世界なのかもしれません、ジョーのように本気でやったら、「変な奴」「ウザイ奴」と思われてしまうのがオチなのかもしれません。でも、とてもジョーの本気さの中に見える男気に憧れてしまうのです。